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肥満について答える

 





Q: アメリカで暮らしていくうえで、食生活で気をつけるべき点とは。

A: 概してファーストフードなどでよく見られる食べ物は、高カロリー、高脂肪です。ハンバーガーや、非植物性油で揚げたポテトチップ、フライドポテトなど、動物性脂肪の高いものは、常識的に言って体には好ましくありません。
    また、アメリカには食べ物が溢れ、レストランなどで出る食事の量もきわめて多いですから、ついつい食べすぎてしまいがちです。子供を育てるうえでも、その 点は気をつけないといけませんね。育ちざかりという点は考慮に入れるべきですが、肥満を防ぐには大人と同様、栄養のバランスとカロリー制限が重要です。

Q: アジア人には肥満の人が少ないように見えますが、遺伝など、人種による差はありますか。

A: 肥満の原因には、確かに遺伝もありますが、私の知るかぎり、他要素を排除して人種という要素だけに焦点を当てた統計は出ていないと思いますので、結論づけるのは難しいです。
    ただ、白人、黒人とアジア人では、同じ肥満と言っても度合いが少し違うように見受けられますね。これは、遺伝の問題というよりも、おそらく食事や生活パ ターンが深くかかわっています。 高カロリー、高脂肪の食事をし、運動不足に陥りがちな生活を続けていると、どうしても肥満になります。肥満を防ぐ基本のポイントは、毎日の食事内容、食事 量、そして運動です。肥満ではない状態で日本から来た年配の方で、アメリカに2-3年住んで、体重が5-10キロ増えたとおっしゃる方も多いですね。

Q: 「ファット フリー」のものがもてはやされる風潮について、どうお考えですか。

A: 脂肪だけを排除すれば良いというわけではなく、基本的に重要なのは、全体の摂取カロリーや栄養のバランスです。極端な菜食嗜好は、全体の栄養のバラ ンスを考えるとマイナスです。ベジタリアン(菜食主義)も動物性脂肪の高いものを食べているよりはずっと良いのですが、よほど気をつけないと、蛋白質が不 足がちですから、あまりよろしくありません。

Q: 過度な食事制限は禁物ですね。

A: はい。片寄った食事や急激に痩せるダイエットは、栄養のバランスを崩し、筋肉が萎縮したり、エネルギー代謝の機能を乱したり、ビタミン不足や貧血を 起こしたりする可能性があります。極端な肥満の場合は例外があるかもしれませんが、体重のリバウンドを起こしにくくするためにも、2-3ヶ月、あるいは半 年、一年かけてバランスを取りながら、ゆっくりと理想体重にもっていくことをお勧めします。

Q: 最近、肥満がこれほど問題とされているのは、なぜでしょう。

A: 肥満は、糖尿病、高血圧、心臓病、通風などの生活習慣病の発症と深く関係しています。代謝面でも臓器に負担をかけるため、その他の多くの病気の発症にも関連していることが分かっています。
    肥満が増えているのは日本やアメリカなど、食べ物が溢れ、座りっぱなしで生活することが多くなった国です。肥満を解消することは、高齢化社会を健康で末長く楽しむために、とても大切です。

Q: 自分が肥満かどうかは、どのように判断するのでしょうか。

A: 肥満とは、ただ単に体重が重すぎるというのではなく、皮下や肝臓などの臓器周辺の体脂肪(脂肪組織)が増加している状態のことを言います。
    肥満かどうかを見極める一つの目安として、BMI(ボデイ マス インデクス)を計算する方法があります。BMIは、次の公式を使って計算します。

BMI=体重(kg)
身長(m)^2

例えば、身長160cm、体重60kgの人のBMIは60/(1.6^2)=23.44となります。男性では20以下、女性で19以下の人は痩せすぎ、男性で24以上、女性で23以上の人は太りすぎと言えます。

Q: 体脂肪は少なければ少ないほど良いのですか。

A: そんなことはありません。体脂肪はエネルギーを蓄え、体の保温、断熱をし、クッションの役割を果たします。適量の体脂肪は、生きていくために必要なものです。

Q: 肥満には症状というようなものがあるのでしょうか。

A: 風邪などと違って、肥満にはハッキリした特定の症状はありません。しかし、肥満が原因で、動悸、息切れ、めまい、不眠、疲れ、眠気、無気力感、寝汗、肩こり、腰痛、微熱、便秘、関節の痛みなど、多岐にわたる症状が起きることがあります。
    注意してほしいのは、肥満か否かにかからず、誰にでもこうした症状が起こり得ることです。
こうした不定の症状を、直ちに肥満や生活習慣病と結び付けて考えてしまうのも問題です。

Q: 肥満が一因となり得る病気とは、どのようなものですか。

A: 肥満の状態が続くと、代謝のプロセスで常に臓器に負担をかけるため、生活習慣病をはじめ多くの病気を誘発させる可能性があります。肥満が一因と考えられる病気の例を次に示します。
    糖尿病、心臓病、高血圧、通風、胆石症、不妊症、肝疾患、腰痛、睡眠時無呼吸症候群、動脈硬化症、失禁、関節炎、高脂血症

Q: 以前は「成人病」と呼ばれていた生活習慣病が、子供に増えているというのは本当ですか。

A: はい。たとえば糖尿病は、近年、子供にもしばしば見られるようになりました。ライフスタイルが誘因となる糖尿病や循環系の病気は、もはや成人だけの問題ではないのです。

Q: 肥満はどのように治療するべきなのでしょうか。

A: 治療法方としては、1.食事療法、2.運動、3.薬物療法、4.外科療法などがありますが、ほとんどのケースでは、1と2です。
    食事療法には、カロリー制限と栄養のバランスという2つのポイントがあります。男性なら1日1400-1600キロカロリー、女性なら1200-1400 キロカロリーを目安に、摂取カロリーを減らしていくことによって、蓄積された脂肪を燃やしていく、あるいは脂肪が蓄積されないようにします。その一方で、 たんぱく質、糖分、脂質をバランスよく摂り、筋肉の萎縮、エネルギー代謝の低下、ビタミン不足などを防ぎます。
    薬物療法と外科療法は、あまり一般的なものではありません。薬には、脳の中枢神経に働きかけて満腹感を達成するものなどがあるようですが、医薬品、医薬部 外品にかかわらず、強い副作用で死に至るケースも療法にはあります。外科療法には、胃を切除して小さくする手術や、ライポサクション(脂肪吸引法)があり ます。薬物療法も外科療法も、対象は極端な肥満の患者さんに限られます。