2020年のAHA(American Heart Association)が出した心停止後の生存データによると、アメリカでは病院外で毎年、35万人が何らかの原因で心停止を起こしています。主な原因として、心筋梗塞や冠動脈疾患が挙げられます。40%の人は、そばに居る人による救命処置が施されていますが、約90%近くの方が亡くなられています。一方で、病院内での心停止件数は20万件以上(AHA2020)であり、約25%が救命されています。
心臓発作から回復できる確率は、直ちにCPRまたは除細動を行わない場合、時間が経過するにつれ蘇生が極めて難しくなってきます。ACLS(Advenced Cardiovascular Life Support,、二次救命処置)は通常、緊急医療の専門家や医療従事者が応用しますが、BLS(Basic Life Support、一次救命処置)は、医療従事者以外の市民が職場や学校などでも緊急時に基本的な応急処置ができることを目的としています。心停止時の心臓マッサージや人工呼吸、AED(自動体外式除細動器)の使用などのスキルを身につけることで、大切な人の命を救うことにつながります。質の高い救命処置の提供とその普及が救命率の向上につながり、BLSは、様々な機関で訓練を受けることができます。
心停止や窒息などの緊急事態は、いつ起こるか分かりません。誰かの命が危機に瀕した時、自信を持って行動することが命を救うことにつながります。
リバーサイド健診センターには、2名のACLSプロバイダーが常駐しており、緊急時にも迅速かつ適切な対応ができる体制を整えております。
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